国内営業はやりたくないけど、海外営業ならいいという就活生は少なくありません。本記事では、新卒の初期配属先として海外営業が適切かどうかについて、客観的に考察します。
あなたにとっての海外営業の位置づけとは?
自分が目指していることに対して、海外営業職がどのような位置づけであるのかを、仮説でも良いので整理しておくことが重要です。
例えば以下のような目標が考えられます:
- 「海外営業のプロになりたい」というシンプルな目標
- 「グローバルマーケターのプロになりたいから、商談や受注の現場を先に経験しておきたい」
- 「優秀なグローバルバイヤーになりたいから、売る側のアプローチやプロセスを学びたい」
- 「英語ができるようになりたいから海外営業にチャレンジしたい」
いずれにしても、自分にとって海外営業がどのような位置づけなのかを確認しておくことは大事です。ただし、未経験の業務について長期的キャリアで考えても「空想×空想」である点も認識しましょう。やってないことを考え続けるより、まずはやってみることが重要です。
国内営業と海外営業は従事する業務がやや異なる傾向
会社の方針や規模、成長フェーズによりますが、海外営業の場合は国内と比べて自社の販売ネットワークもマンパワーも乏しいため、現地のディストリビューターなどをハンドリングして販売してもらうケースが少なくありません。
購買決定をする相手がいる点では営業の本質は変わりませんが、配属直後の業務がディストリビューター管理に終始する場合があります。自分では営業活動をせず、組織間の調整や社内レポートラインに過ぎないケースも存在します。
新規開拓を積み重ねた営業パーソンと、代理店管理はしたが自分で新規開拓をしたことがない営業パーソンでは、3年間で蓄えられるスキルが異なる可能性があります。どちらが正解かは、企業の需要と供給によって決まります。
自分が海外営業に何を求めているのかが大事であり、現地でのリソース制約により、代理店経由の管理業務になってしまうリスクに注意が必要です。
国内営業出身者が海外営業をするとどうなる?
国内で新規顧客開拓を数年経験した人が海外営業に配属されると、現地ディストリビューターの業務プロセスを理解でき、報告書に対しても見解を持つことができます。その結果、PDCAを回して、彼らをプラス方向へ巻き込むことも可能です。
こう考えると、まずは国内営業で経験を積むという選択肢も十分にあります。ただし、会社の方針や規模、成長フェーズによることを忘れてはいけません。
また視点を変えると、B2CとB2Bでアプローチが異なり、インサイドセールスなど営業の業務内容も多様化しています。営業といっても実際に従事する業務は企業によって大きく異なります。
それでも新卒としての海外営業は長期的にプラス
結論として、自分のゴールと海外営業の位置づけ、就職する会社の動きによって異なるため、一概には言えません。しかし、やりたいこともよくわからず、就職したい会社も特にこだわりのない場合、新卒で海外営業をすることをお勧めします。
駐在でなくても出張ベースで海外に行くケースは少なくないため、異なる環境は学びが多いです。国が変わることで実に多くの体験ができます。語学といったベーシックなことから、商慣習という点で苦労が多いですが、営業という業務ひとつにとらわれることなく、ビジネスパーソンとしての土壌を豊かにする経験は、特に若いうちに経験することをお勧めします。